コンクール
先週末、長女にこのピアノコンクールがあった。
「ピアノがやりたい」と言って習い始めたのが保育園年長のおわり。内心、すぐに飽きて辞めてしまうだろうと思ってたけど、2年と半分くらいの月日が経った今も続いている。
去年の4月に高梁に来て、6月に臨時で仕事が見つかり給料をもらえるようになったとき、ピアノの教室を探した。そこで見つけた教室で今も練習している。
しかし、遊びが大好きなにこは、家での練習を全然していなくて、ピアノの先生に「このままじゃコンクールに出られません。」と言われてしまった。
さすがに焦って、にこと話をして家でも練習をするようにした。
最初は「自分がやりたいと言ったんだから」というような事を言って叱ってたけど、そういう言い方をすると、にこは落ち込んでしまうということに気づき、そばについて一緒に練習することにした。
にこも、誰かと一緒にやる方が楽しいみたいだったので、となりで手拍子を叩いたり、曲を口ずさんだりしながら一緒にやった。あまり厳しい事は言わないようにした。
一緒にやっていると、課題曲のどこが難しいのかも分かるようになった。そこだけ繰り返したりもした。愛子さんがメトロノームを出してくれてそれも活用した。
家で練習する時間を増やしてから、にこはけっこう上達して、先生にも「これならコンクール出られます」と言ってもらえるようになった。
そのうち、僕が言わなくても30分の練習をするようになった。ほんとうは30分でも足りないなと思っていたけど、やってくれるのだからありがたい。と思う事にした。
そしてコンクール当日。参加者は20人以上いた。もしかしたら30人くらいだったかもしれない。にこはそんなに緊張してない感じだったけど、僕はにこが演奏途中で指が止まらないか心配だった。
前日の夜と当日の朝も練習して、通しで弾けるようにはなっていたし問題ないと思ったけど、なんせ曲のテンポが早いので失敗しないか心配だった。
にこの演奏は10番目だった。9番目までの演奏を聴いたけど、練習の差がはっきり出ていた。みんな上手だった。にこも、少しだけつまづいたけど最後までちゃんと通して弾けた。ピアノの先生は「優勝できたら…」と言ってくれたみたいだけど、ちょっと周りが上手すぎた。というより、当たり前だけどどれだけ練習したかがはっきり出るんだなと思った。
にこはよく練習したけど、それよりまだ練習した子がいっぱいいたということだ。でも、上手い下手ではなく、ここまで来る事ができて本当に良かった。
片手でキラキラ星を弾いていただけだったのに、よくここまでがんばったね。