ポセイドン・アドベンチャー

2021年、はじめてまともに鑑賞した映画は、ジーン・ハックマン主演「ポセイドン・アドベンチャー(1972年)」だ。
葡萄の仕事の後、昼を食べた後、テレビでやっていたのを最後まで鑑賞。
感想は、最高に面白かった。

映画の内容は、沈没した巨大客船からどうやって脱出するか。というだけの内容。
それ以外のことは何も語られず、展開が早い。

最初の5分くらいで登場人物をさらっと紹介していくが、そこで、各キャラクターの性格や背景、その後の展開の伏線が張られたりしていて面白い。
その後、すぐに船が沈没する。
ここの映像は、CGがまったく使用されていない50年くらい前の特殊撮影だが、臨場感と迫力が凄い。映画冒頭で紹介されていた人物の半分がここで一気に死ぬ。

「タイタニック」が公開された時、姉と観に行った。
「ハンカチが2枚あっても足りないくらい泣ける」と、すでに鑑賞2回目だった姉は言っていたけど、この人はどんな映画でも、間の30分は寝ている人だ。スターウォーズでも寝るし、マトリックスでも寝る。ロードオブザリングに至っては「この映画めっちゃ寝れるから好き」と不思議なことを言っていた。それだけ寝ていてハンカチ2枚分泣けるんだから大したもんだ。
とにかくこの当時「タイタニック」は大変な話題で、劇場は超満員だった。

この「タイタニック」は「ポセイドン・アドベンチャー」とほぼ同じ話だ。
だが今思えばこの「ポセイドン〜」がスピーディーなのに対して、「タイタニック」は異常に長かった。みんなは「ジャック〜」とか言って泣いていたけど、個人的には「なげぇ…」という感想の方が強く、2回観ようとは思わなかった。
その当時で最新の技術を使っていたから、映像の迫力や、掛かったお金は比べ物にならないけど、映画の本質でいくと。ポセイドンのほうが良いよなと思った。

タイタニックがなぜ長いかというと、ポセイドンに比べて、各キャラクターを深掘りしているからなのだ。その目的は、客を泣かせるためである。最後にジャックで泣かせないといけないから、そんなとこまで必要か?というところまでジャックを説明してくる。人が死ぬと、その度に過剰な説明を加えてくる。
対してポセイドンはこの逆で、登場人物を必要以上に深掘りしない。その目的は、客をハラハラさせるためである。だから映画の展開が早い。人は死ぬが、そこに過剰な演出を用いない。
タイタニック演出に慣れている人は、ポセイドンにおける死の扱い方が雑と思えるかもしれない。しかし、本来人は予想もしないことであっけなく死ぬものだ。無感情すぎると思うかもしれないが、僕はこういった死に方の方が逆にリアリティを感じる。
客をハラハラさせる映画ばかり撮っていたジェームズ・キャメロンが、なぜこんなメロドラマを撮ったのか。しかしこの人は、その後の「アバター」でも似たようなことをやっていた。

とにかく、今年はじめて観た映画は最高に面白かった。

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