今週の「青天を衝け」

都議選の速報により、今週は大河ドラマは無いのかなと思ったけど、8時15分から放送された。

今週の主軸は、篤太夫が国際見本市の随行としてパリに行くことが決定するまで。
篤太夫は、パリ行きに新たな希望を秘めて旅立つ。

国内では、孝明天皇が崩御したことによって、政局が動き始める。
この崩御に関しては、暗殺説があるけど、ドラマ内では病死になっていた。また、事の真相に関わっていたと言われる岩倉具視も、ドラマでは触れられず、崩御に悲憤して立ち上がるというような描写になっていた所が興味深かった。

今回のお話での個人的な見どころは、小栗上野介と篤太夫とのやりとりの場面。
篤太夫に対して、日本の危機を説き、自分たちが海外でどれだけ勉強できるかが大事だと説く。印象的だったのは
「徳川の世は、5年先どころか、1年先もわからん。しかし、我々が学んできたことによって、先の世において徳川のおかげと思われることが少しでもあったなら、それもまた御家のためである」
と篤太夫に熱く語る場面だ。
小栗上野介は、志士側からの視点で描かれた物語では、いつも悪役として登場する。
それは、彼が欧米諸国に追いつくため、積極的に海外と交易したり、産業改革をしたりして、国内の体勢を様式化していこうと奮闘したからである。
しかし、それは敵対する側(薩摩・長州)も同じことをやっていたわけで、なぜ小栗上野介が悪人扱いされたのか。
それはやってることは同じでも、小栗上野介にそれをされたら、幕府が強くなってしまうからだ。しかし、そういう真の部分で小栗上野介を警戒していたのは、倒幕側でも一握りの首領格の人物たちくらいで、思想も知識もないほとんどの人には単純に「日本を洋夷に売ろうとする奸物」としてしか小栗上野介を見ていなかった。
この当時、海外に行ったすべての日本人が、その巨大な文明に触れて「このままじゃだめだ。」と思って帰国している。そしてそういった海外組が日本の洋式化に奮闘するようになる。小栗上野介もその1人である。
ドラマでは、この辺りを、「小栗上野介も、めざすところは同じだったじゃん。」という視点で描いているのが面白かった。
それは、「このまま攘夷を叫んでも無駄である、ヨーロッパに負けない日本を作らなけらば滅ぼされる」ということだ。
ただ、それぞれの立場だけが違っていた。

主人公篤太夫が幕府側にいるために、幕府側の人間ドラマを深掘りしているという事もあるけど、ずっと悪人扱いされていた小栗上野介をちょっと違った視点で描いた点と、それを演じる武田信治が素晴らしかった。

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