キャリア学習(小学校でお話)に参加しました。

瀬戸町の小学校でのキャリア学習に参加し、「イラストレーターの仕事」について6年生の子ども達にお話をさせていただきました。

この話が来たのは、おひバザの帰り。愛子さんと総社で飲んでいたら電話がかかってきた。
相手は、瀬戸内市時代の保育園のパパ友さんだった。
小学校の先生をされているということを聞いていて、過去に1度イラストのことで相談があった。

今回の電話の内容は
「生徒の中に、イラストレーターになりたいという子が何人かいるから、話をしに来てくれんかなぁ」というものだった。
「僕はイラストだけで生きてけてないけどいいですか?」
と聞いたけど、そこはオッケーということだったので、ありがたくお話しさせていただくことに決定。

実は、いつか子どもの教育に関わる事をしたいなと思っていて、それが夢の1つでもあった。
なので、今回の仕事は、けっこう楽しみだった。
何を話そうかなと考えて、思いつくことをパソコンに書き出してまとめていった。
12歳ってどのくらい文章力あるのかなとか、こういう言葉は知ってるのかなとか考えながら話す内容を決めた。

ビジネス語るのだけはやめようと思った。
中学、高校で環境も変わるし、考えも価値観も変わる。もしも高校2年になって、まだ絵が好きでイラストレーターになりたかったら、それはなったらいいと思う。そこからで十分間に合う。
でも、絵を仕事にするってことは、想像してるより孤独なもんだし、周りの理解も期待できない。何より、キチッと就職でもしない限り、収入が安定しない。
そんな現実よりも、今は絵を描くことが好きだってことを大切にしてほしい。
うまいヘタよりも、「絵が描ける」ということが自分の力なんだと知ってほしい。そして毎日楽しく生きてほしい。

イラストレーターにならなくっても、絵を描くことさえ止めなければ、いつか絵が仕事になる時が来る。それはあんまりお金にならないことかもしれない。
でも、自分が描いた絵で誰かが笑ってくれたり共感してくれれば、それが自分のやりがいや生きがいに必ずなる。
そういったことを伝えようと思った。

当日、ナビを頼りに学校に行ってみると、パパ友の先生と教頭先生が迎えてくれた。
教頭先生は高梁の出身で、お世話になっている川上町のマンガ美術館の館長さんの友だちということだった。
案内された教室は、思っていたより広く、32人の6年生が座っていた。中には背の高い子もいた。
あれこれ資料を用意したけど、肝心の話す内容をプリントアウトした書類を家に忘れていた。
しょうがない。と思って記憶だけで話した。
あらかじめ、パパ友の先生が「静かな子ばっかりじゃから、あんまり反応せんかもしれんけど、こらえてよ」と言っていたように、笑いを取ったつもりでも子ども達は真顔だった。
1対1ならまだしも、32人相手だと、全員の反応がよくわからない。
ただ、途中の休憩時間に入ると、子ども達ははしゃぎながら、イラストの原画やこれまでのカレンダーを観にきた。
「すげー」とか「かわいー」とか言って一生懸命見ていて、かわいかった。ちゃんと元気いっぱいな6年生だった。
 休憩後は少しだけ子ども達の表情がやわらいだ気がしたけど、終始、真剣で静かだった。あと、発表したりが苦手そうだった。

全部終わったあと、パパ友先生が子ども達の描いた感想文のようなものをくれた。32人分のA3プリントだ。ほとんどがびっしりと字で埋め尽くされていて、読むのに時間がかかった。
意外に、こっちの話した内容をちゃんと理解していて少しびっくりした。それと、僕が一番伝えたかった、「絵を描くことが好きという事を大切にしてほしい」というメッセージがちゃんと伝わっていて嬉しかった。
イラストが好きな子には、これからも絵が好きでいてほしい。
小説家になりたいと言っていた子も、たくさん本を読んでほしい。
みんな元気でいてほしい。


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