農作業のおぼえがき(ジベレリン1回目) 

6月10日の木曜日に1回目のジベレリン処理をした。

葡萄は1日を追うごとに大きくなっている。
この週は木曜日しか休みが取れなかったので、作業ができたらいいなと思っていたけど、朝は草刈りをした。
大変、天気が良く、朝から暑かった。
しかし、まだ夏の日射しではなく、風が吹けば涼しかった。

午後になって、義父さんが「ジベレリンやっとこうか」と声をかけてくれた。やった!
大人勢4人が集まっての作業。

液剤を混合して、作業開始。
我が家の畑は小規模だが、効率を意識して作業した。これは自分のクセで、どんな仕事でも効率や短縮を考えてしまう。
もっとのんびりゆったり仕事してもいいと思う。

製本業というのは、現代社会では考えられないような単価の低さで、もしその実情が広まればネットは確実に炎上する。
とにかく労働条件に関して、どんな訴訟を起こしても片っ端から勝てる程の劣悪な業界であった。
雀の涙以下の単価で仕事をするから、止まっていたら飢え死にする。
自然、効率と作業短縮をしていかないといけないという意識になり、これができない人間は悪者扱いされる。
本気で仕事をしたのは5年に過ぎないけど、その製本業の思考回路が自分に合っていたようで、効率化、作業短縮を考えていると、それが仕事でも家事でも活き活きしてしまう。
ある意味、悲しい人間性である。

しかし、葡萄にしろ、草刈りにしろ、1人で没頭できる仕事なので、これも自分に合っている。
製本業の時のようにイライラする必要はなくなったけど、効率と短縮は今でも頭から離れない。

ぶどう畑にいると、よくカエルがいる。
その丸い背中とつぶらな目を見ていると、心が和む。
朝起きれば、鳥たちが集まって町内会をしている。日が昇ればツバメが人間顔負けの子育てをしている。
こういう自然の中で暮らせば、人間も、もう少し個人主義から離れて暮らせるのではないだろうか。

布寄のヘプバーンも作業に大忙し。

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