展示会の風景 その3

元気のでるカレンダー原画展も、早いものでもう後半。
時は飛ぶように過ぎる。

今年は平日の休みが取れて、初日に在廊ができた。
その時に会えたのは、まさに初日にふさわしいお客さん。
10年くらい前に奉還町のイベントでTシャツを買ってくれたという、コアなファンの方だった。

そのイベントはWEST SIDE MIXERで、場所は今はもうないお菓子の卸問屋さんだろう。
WEST〜は、奉還町商店街の各店舗に作家が入り、作品をコラボさせるという企画だった。
僕はお店の店頭に手描きの大きな『のれん』を制作した。のれんに描かれたイラストはお店の宣伝につながる内容で、それを猫キャラクターと、その当時のお店の主力商品『ひよこまんじゅう』で表現した。
そして、そのお店の目玉商品である『得々セット』という、お菓子の詰め合わせセットの紙袋をすべて手描きイラストで仕上げ、店頭に並べた。
この展示はけっこう評判が良くて、その後のイラスト展『ねこといっぷく』につながっていった。

初日に来てくれたお客さんはこの時にTシャツを買っていたのだろう。
このTシャツはイラストレーターLEMONADEPOOLさんに依頼して製作したもので、シルクスクリーンプリントで印刷されており、実はかなりしっかりした商品である。その当時は県外のイベントにもよく出ていたので、色んなところで販売した。このTシャツを買ってくれた方からは、もう1枚ほしいという問合せが時々ある。しかし、在庫管理(特に色とサイズ)が難しく、これを揃えればあっちはないのかと聞かれ、あっちを揃えればこれの方がいいと言われ、その後の展開に手がついていないのが現状である。Tシャツはぜひまた作りたい。

10年という年月は過ぎるとあっという間で、間の記憶がもうけっこう無くなっている。
こうやってブログに書いてみて、あらためて思い出す事があるくらいだ。
10年前といえば、元気のでるカレンダーが誕生した頃であり、2つボタンも結成してるかしてないかくらいであり、愛子さんともまだ結婚してなかった頃かもしれない。
大学の時に何かの先生が「10年継続できない奴は信用しねぇ。」みたいな事を言っていたのを覚えている。それ以外何も覚えてないけど、覚えているという事は自分自身何か思うとこがあったんだろう。
結局、社会人になって10年以上勤めた会社はまだない。8ヶ月で転職。7年半で転職。5年で転職。
昔はなんとなく会社に入ったら一生勤め上げるもんだと思ってたけど、そんな人生にはならなかった。だからあの何かの先生には、僕はまだ信用してもらえないのだろう。
ランニングはまだ1年未満。大会は今年も中止。少林寺拳法は8年くらいで停止している。
10年以上継続してるのは絵を描く事と、ダースFP事務所の活動くらいだ。
絵を描くだけだったら覚えてないくらい小さい頃からずっとやってる。いつか絵が描けなくなるんじゃないかと恐れていた時期もあったけど、37のおっさんになってもまだ猫を描いてるんだから、もうこの病気は治らないだろう。
続けていれば、ありがたい出会いもあるもんだ。

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